こんにちは、紅茶です。
今回ご紹介する本はこちら。
『星に願いを、月に祈りを』
どんな本?
基本情報(文庫版)

第1章から第4章まであり、それぞれ主人公が異なります。
ですが、お話は繋がっています。
あらすじ & オススメしたい方
児童館のキャンプに参加していた小学生3人は、ホタルを見るために、夜こっそりと抜け出した。
森の中で道に迷い、不安に包まれる中、不思議なラジオ放送を耳にする。
時は流れ、中学、高校へ。
久しぶりにそのキャンプ場へ訪れると、またその放送が聴こえてきた。
すると、そのラジオから衝撃的な言葉が…。
・優しい物語が好きな方
・自分の願い事を探している方
・宇宙や星が好き、または興味がある方
読みやすさ
416ページと、ページ数が少し長めです。
ただ、難しい言葉もないため、読むのには苦労しないです。
この本の魅力
DJサトザキ・宇宙の軽快なラジオトーク
物語の合間合間に流れる謎のラジオ「星空・レディオ・ショー」。
そのDJの語りが、クセになります。
優しい世界観
登場人物たちの願いや祈りに、心が浄化されます…。
誰かを想った願いや祈りというのは、純粋で美しいなと思います。
最後に全てがわかる瞬間
謎のDJは誰なのか、あの放送は何なのか、3章に突然現れた謎の少女は誰なのか…。
最後には綺麗にピースがハマり、全てがわかります。
その後、もう1度読み返したくなります。
紅茶の感想
この本は発売当初読んで大好きだった本で、今回ブログに書くために数年ぶりに読み返しました。
久々に同じ本を読むと、前と同じ場所に心を引かれたり、新しい発見があったりして、面白いですね。
この小説は少し不思議で、現実的に考えると「え、何でそうなったの?」と戸惑ってしまうお話でもあります。
でもこの世界はまだまだわからないことだらけなのですから、こういう優しい奇跡があってもいいんじゃないかな、と思います。
皆様もぜひ『星に願いを、月に祈りを』をお楽しみください。
最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。
ありがとうございました。それでは(・v・)ノシ
いいかい?どんな言葉だって、やがて宇宙のノイズになって消えるんだ。誰かを救える言葉なんてないんだ。だけど、ときどき奇跡は起こる。ちょうど、星を待つ人に、星が流れるように。
中村航『星に願いを、月に祈りを』(小学館、2013年)P.214 より