【本紹介&感想】優しい祈り『星に願いを、月に祈りを』

こんにちは、紅茶です。

今回ご紹介する本はこちら。

星に願いを、月に祈りを

どうか君の夜空に、優しい星が流れますように。
大切な人のために祈りたくなる、優しい小説です。

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目次

どんな本?

基本情報(文庫版)

著者   … 中村航さん
発売年月 … 2013年6月
出版社  … 小学館

ページ数 … 416ページ
ジャンル … 小説(青春×恋愛×ミステリー)

第1章から第4章まであり、それぞれ主人公が異なります。
ですが、お話は繋がっています。

あらすじ & オススメしたい方

児童館のキャンプに参加していた小学生3人は、ホタルを見るために、夜こっそりと抜け出した。

森の中で道に迷い、不安に包まれる中、不思議なラジオ放送を耳にする。

時は流れ、中学、高校へ。
久しぶりにそのキャンプ場へ訪れると、またその放送が聴こえてきた。

すると、そのラジオから衝撃的な言葉が…

おすすめしたい方

・優しい物語が好きな方
・自分の願い事を探している方
・宇宙や星が好き、または興味がある方


読みやすさ 

416ページと、ページ数が少し長めです。

ただ、難しい言葉もないため、読むのには苦労しないです。

この本の魅力

DJサトザキ・宇宙の軽快なラジオトーク

物語の合間合間に流れる謎のラジオ「星空・レディオ・ショー」。

そのDJの語りが、クセになります。

優しい世界観

登場人物たちの願いや祈りに、心が浄化されます…。

誰かを想った願いや祈りというのは、純粋で美しいなと思います。


最後に全てがわかる瞬間

謎のDJは誰なのか、あの放送は何なのか、3章に突然現れた謎の少女は誰なのか…。

最後には綺麗にピースがハマり、全てがわかります

その後、もう1度読み返したくなります。

紅茶の感想

この本は発売当初読んで大好きだった本で、今回ブログに書くために数年ぶりに読み返しました。

久々に同じ本を読むと、前と同じ場所に心を引かれたり、新しい発見があったりして、面白いですね。


この小説は少し不思議で、現実的に考えると「え、何でそうなったの?」と戸惑ってしまうお話でもあります。

でもこの世界はまだまだわからないことだらけなのですから、こういう優しい奇跡があってもいいんじゃないかな、と思います。


皆様もぜひ『星に願いを、月に祈りを』をお楽しみください。

最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。

ありがとうございました。それでは(・v・)ノシ

いいかい?どんな言葉だって、やがて宇宙のノイズになって消えるんだ。誰かを救える言葉なんてないんだ。だけど、ときどき奇跡は起こる。ちょうど、星を待つ人に、星が流れるように。

中村航『星に願いを、月に祈りを』(小学館、2013年)P.214 より
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