【本紹介&感想】情熱を秘めたエッセイ『ここじゃない世界に行きたかった』

こんにちは。紅茶です。

今回ご紹介する本はこちら。

ここじゃない世界に行きたかった

視点の異なる友人と話しているかのよう。
著者の情熱のこもった、考えさせられるエッセイです。

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目次

どんな本?

基本情報

著者   … 塩谷舞さん
発売年月 … 2021年5月
出版社  … 文藝春秋

ページ数 … 272ページ
ジャンル … エッセイ

内容紹介 & オススメしたい方

文筆家である塩谷さんによるエッセイ。
(著者本人によると「ありふれた平凡家庭に生まれた私が書いた、身の丈程度のエッセイ集」)

内容は暮らしでのこと、政治のこと、環境問題のこと、生き方のことなど、多岐に渡る。

1つ1つの話題に深みがあり、読み応えのある一冊。

おすすめしたい方

・視野を広げたい方
・深く考えるきっかけが欲しい方


読みやすさ 

読み手によると思いますが、私は意味を噛み砕くのに時間がかかる部分もありました。

サクサクっとは読めないですが、じっくり時間をかけて読むのもまた楽しいです。

この本の魅力

情熱が垣間見える

淡々とした語り口なのですが、情熱を感じ、心を動かされます

心のうちに秘めた想いを惜しげもなく見せてるので、嬉しくてなんだかドキドキしました。
時々ハッと目を覚まさせてくれるような、想いのこもった本でした。

1つ1つの話題の深み

上記の通り、暮らしのこと、政治のこと、環境問題のこと、生き方のこと、などなど…

全部で23個の話題が載っています。

1つ1つ、読み終わると考えさせられることも多いので、1日1つ読んで、その日はその話題についてじっくり考えてみる…なんて読み方も楽しいかもしれません。

紅茶の感想

面白いエッセイでした。

著者は本書のことを「視点の異なる友人だと思ってもらえると嬉しい」と述べていましたが、まさにそんな感じです。

聡明な友人と、実りのある会話を楽しんだかのような…有意義な読書時間でした。

自分を知ること

この本を手に取ったのは、タイトルに惹かれたからです。

「ここじゃない世界に行きたい」…何度も何度も考えたことがあります。

どこへ行っても、結局自分は自分。
頭ではわかっていても「ここではない世界へ行けば…」という救いを求めた淡い期待は捨てきれませんし、捨てなくていいのかもしれません。


本書を読んでいて感じたのは、自分を知る大切さ。
自分は何が大切で、何が好きで、何をしたいのか…


正解のない世界だからこそ、それを知って初めて、自分の外側の世界に自分から関わっていけるのだと、感じました。



皆様もぜひ『ここじゃない世界に行きたかった』をお楽しみください。

最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。

ありがとうございました。それでは〜(・v・)ノシ

私たちは「ここじゃない世界に行きたい」といまいる場所から離れてしまいたくもなるけれど、その遠い場所では結局、別の現実の中で人々が懸命に生きている。

塩谷舞『ここじゃない世界に行きたかった』(文藝春秋、2021年)P.70より
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