【本紹介&感想】時間に追われて疲れた方へ『限られた時間の使い方』

こんにちは。紅茶です。

突然ですが、「時間」の使い方って難しいですよね。

忙しい日々の中でも更にスキマ時間を使って何かしようとしてみたり、減らすことよりも増やすことに意識が行きがちです。

だってたくさんのことをこなせた方がかっこいいし、こうやって時間をうまく使えたら無敵じゃん!
と、そんな超人的な存在に憧れて、疲れて燃え尽きて、理想と現実の差にやられて落ち込むことも。

私と同じ考えを持って、更に同じように疲れてしまった方には、今回ご紹介する本をおすすめいたします。


オリバー・バークマンさんの『限られた時間の使い方

多くのことをこなすことが正義だと、タスクを詰め込んで、疲れていませんか?
本書はそんな凝り固まった考えをほぐしてくれる一冊です。

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目次

どんな本?

基本情報

著者   … オリバー・バークマンさん
翻訳者  … 高橋璃子さん

発売年月 … 2022年6月
出版社  … かんき出版

ページ数 … 304ページ
ジャンル … 実用書


内容紹介 & おすすめしたい方

イギリスのライター、オリバー・バークマンさんによる実用書。
(外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞などを受賞している)

我々の人生はとても短い。
その限られた時間をどう使うか?

これまでのタイムマネジメントでは、「理想の自分に近づくため努力する」ことが美徳とされた。

そのため、「効率よくタスクをこなす方法」が持て囃され、「無駄な時間は悪」というイメージがあったが、果たしてそれは正しいのか?

読了後は時間に対する見方、生き方がきっと変わる一冊

おすすめしたい方

・時間に追われている方
・タスクが多くて大変な方
・漠然とした不安感がある方


読みやすさ

外国の方が書かれていますので、紹介される事例が外国の話ばかりです。

ですので、いまいちピンとこない部分も、もしかしたらあるかも知れません。

また、時々理解するのに時間がかかる表現などもあります。

ですが、それで読むのを諦めるのは勿体ないほどの良書です。
ぜひ一読をおすすめします。

この本の魅力

人生への見方が変わる

皆さんは、人は平均で何週間生きると思いますか?

正解は…

80歳まで生きると「4000週間」。

90歳だと「4700週間」です。


改めて数字を突きつけられると背筋がシャキッとします。

これからどう生きるか、自分が何をしたいのか…考えるきっかけになりそうです。

肩の力が抜ける

「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と、タスクをたくさん詰め込んで、肉体的にも精神的にも疲弊してしまうことってありませんか?

やりたいというより、やらないといけないという切迫感…。

本書を読むと、どうして自分がそんなにタスクを詰め込んでいたのかがわかり、楽になれます。

紅茶の感想

本書を読んで、ハッと目が覚めたような心地になりました

これまで、生産性を高めることを求め、テキパキと動ける人を尊敬していました。

「休んではいけない、もっと頑張らないと」と…今思うと、それが自分を苦しめていたのですね。

立ち止まって考える

生産性を高めようとする努力が事態をかえって悪化させるのは、それが単なる現実逃避にすぎないからだ。 ”(P.40より)

時間をうまく使おうとすればするほど、今日や明日という日は、理想的な未来にたどり着くための単なる通過点になってしまう(そんな未来は実際には永遠にやってこないのだけれど)。”(P.148より)


この本には、気づきを与えてくれる部分がたくさんあります

私が特にハッとさせられたのが、上記の2つ。

…本当に、これでよかったのかな?と、立ち止まらせてもらいました。

諦めという希望

「諦める」=「悪」というイメージがあります。

・自分にも「限界」がある
・自分の時間にも「終わり」がある
・やりたい全てのことは「できない」


自分ではどうすることもできない現実を受け止め、何かを拾い上げ、何かを諦めることは、決して悪いことではないと気がつきました。

これまで、努力すれば何でもできると甘い夢のような理想に浸っていたため、この現実を受け止めるにはまだ時間がかかりそうです。(本当は、もう少し浸っていたいなとも思うほどに)

少しずつ、心に落とし込んで行きたいです。

これは決して暗い考えではなく、自分の人生を自分らしく生きていくための希望なのだと思います。


皆様もぜひ『限りある時間の使い方』をお楽しみください。

最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。

ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ


必要なのは効率を上げることではなく、その逆だった。
すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうという誘惑に打ち勝つことが必要だったのだ。

オリバー・バークマン『限りある時間の使い方』(かんき出版、2022年)P,63より
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