【本紹介&感想】優しい故郷『生きるぼくら』

こんにちは。紅茶です。

今回ご紹介する本はこちら。

生きるぼくら

大好きな祖母のいる田舎でお米作り!
生きる希望が湧いてくる、爽やかな小説です。

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目次

どんな本?

基本情報(文庫版)

著者   … 原田マハさん
出版社  … 徳間書店
発売年月 … 2015年9月

ページ数 … 423ページ
ジャンル … 小説


あらすじ紹介 & おすすめしたい方

いじめを受け、引きこもりになった24歳の麻生人生

父は離婚していておらず、頼みだった母は置き手紙を残して消えてしまった。

代わりに「この中の誰かに頼りなさい、きっと助けてくれるから」と数枚の年賀状が残されていた。

その中にあったマーサばあちゃんの年賀状には「私は余命数ヶ月。私の命があるうちに、あなたと人生にもう一度会えますように」と書かれており、いてもたってもいられなくなった人生は4年ぶりに外へ出る。

祖母の住む蓼科(たてしな)で、様々な人と出会い、米作りを通して、若者たちが成長していく物語

おすすめしたい方

・色々と悩んでいる若い方
・泣いてスッキリしたい方
・前向きな気持ちになりたい方


読みやすさ 

400ページを超えており、少し長めですが、文章自体は読みやすいです。

この本の魅力

人の温かさに触れる

優しい故郷の雰囲気があり、登場する人々も頼もしく、優しく、読んでいると心が温まります。

引きこもりだった人生が、様々な人々と出会い、成長していくところに注目です。

若い層に勇気をくれる

進路や就活、未来の不安、10代〜20代ならではの悩み、たくさんあると思います
自慢にはなりませんが、私も悩みはつきません…。

本作は、主人公の人生は引きこもり、その他にも”両親を失った対人恐怖症の女の子”、”就活がうまく行かなくて悩んでいる青年”といった、悩みを抱えた若者が出てきます。

共感できる部分も多くあり、若い層により響きそうだなと感じました。

紅茶の感想

泣けるところもあり、心が温まるところもあり、励ましてもらえるところもあり、読了感も爽やかでいい作品でした。

本作ではお米作りをしているため、読んでいたら無性にお米が食べたくなり、おにぎりを作って食べました。笑

失敗しても大丈夫

主人公の青年は、いわゆる「負け組」なのかもしれません。

でも、そんなの問題じゃない。
どんなに失敗してもやり直せるし、むしろその失敗が人に深みを与えてくれるんだと、勇気をもらいました。

人や自然との繋がり

「誰かのために頑張る」「人々が協力する」ことの尊さをこの作品を通して見せてもらいました。

実際、自分のためだけに頑張っている時よりも、人のために頑張っている時の方がなぜだか生き生きとしてくるものです。

人と人との繋がりの大切さ、人だけじゃなく自然との繋がりも、改めて感じました。

一人で頑張っている気になっているけれど、実際は色んな人や自然に支えられているんだよな。と。

いつも、ありがとうございます。



皆様もぜひ『生きるぼくら』をお楽しみください。

最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。

ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ

ぼくらは、みんな、生きているんだ。生きることをやめない力を持っているんだ。

原田マハ『生きるぼくら』(徳間書店、2015年)P.335より


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