こんにちは。紅茶です。
今回ご紹介する本はこちら。
『「やさしさ」過剰社会』
どんな本?
基本情報
内容紹介 & おすすめしたい方
「やさしい人」が人気のある現代。
しかし”やさしい言葉”を言っていたとしても、本当は相手のためではなく、保身のためかもしれない。
”やさしくない言葉”を言っていたとしても、心から相手を思うが故かもしれない。
表面上で見える「やさしさ」が真実とは限らない。
様々な例を取り上げながら、「やさしさ」について共に考える一冊。
・人間関係に疲れた方
・生きづらさを感じる方
・騙されやすいと感じる方
読みやすさ
ページ数もそこまで多くなく、難しい言葉もないので、サクサクと読めます。
この本の魅力
自分や周りを俯瞰できる
何が「本物のやさしさ」なのか?と考えるきっかけをくれます。
そうすることで、相手の表面だけの言動に気が付きやすくなるので、裏切られたり、騙されたりすることも減るのではないでしょうか。
息苦しさの原因がわかる
なんとなく、人間関係で息苦しさを感じることってありませんか?
もしかしたら、それは「見せかけのやさしさ」によるものかもしれません。
一読してそうした事態を知ることで、自分が変わっていき、一歩先へ進めるはずです。
紅茶の感想
自分や周りと向き合わせてくれる本でした。
私も「やさしい社会」のなかで育ちました。
何でも周りがやってくれて、あまり叱られたこともなければ、どこでもお客様扱いをされてきた。
だからか、自分を特別だと勘違いした挙句、耐久性もなく、すぐに挫けてしまっていました…。
そして、自分が傷つきたくないからと、保身で「やさしさ」を使うこともありました。
(これは見せかけだけで、「やさしさ」とは言えないものですね。反省です。)
「やさしさ」で自我肥大していたのかもしれません。
自分も同じだ、と思う方は、読んでみるときっと意識が変わってくると思います。
優しいは強い
以前、とあるアニメで「優しいは強い」といったセリフを聞いてハッとしたのを思い出しました。
「優しいとは、相手をよく見ること。相手を見るということは、強いということだ」と。
本当の意味で優しくなりたいなと、切に思います。
自分よりも相手のことを思う強さ、挫けても元に戻れる強さ、そうした強さが鍵になりそうですね。
皆様もぜひ『「やさしさ」過剰社会』をお楽しみください。
最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。
ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ
結局、何をやさしさと感じるかは、受け手が何を求めているかによる。
榎本博明『「やさしさ」過剰社会』(PHP研究所、2016年)P.101より