【本紹介&感想】本当のやさしさとは『「やさしさ」過剰社会』

こんにちは。紅茶です。

今回ご紹介する本はこちら。

「やさしさ」過剰社会

その生きづらさ、「やさしさ」のせいかもしれません。
人間関係が何となく息苦しい方におすすめの一冊です。

目次

どんな本?

基本情報

著者   … 榎本博明さん
出版社  … PHP研究所
発売年月 … 2016年11月

ページ数 … 206ページ
ジャンル … 心理学、社会学


内容紹介 & おすすめしたい方

「やさしい人」が人気のある現代。

しかし”やさしい言葉”を言っていたとしても、本当は相手のためではなく、保身のためかもしれない。

”やさしくない言葉”を言っていたとしても、心から相手を思うが故かもしれない。

表面上で見える「やさしさ」が真実とは限らない。

様々な例を取り上げながら、「やさしさ」について共に考える一冊。

おすすめしたい方

・人間関係に疲れた方
・生きづらさを感じる方
・騙されやすいと感じる方


読みやすさ 

ページ数もそこまで多くなく、難しい言葉もないので、サクサクと読めます。

この本の魅力

自分や周りを俯瞰できる

何が「本物のやさしさ」なのか?と考えるきっかけをくれます。

そうすることで、相手の表面だけの言動に気が付きやすくなるので、裏切られたり、騙されたりすることも減るのではないでしょうか。

息苦しさの原因がわかる

なんとなく、人間関係で息苦しさを感じることってありませんか?
もしかしたら、それは「見せかけのやさしさ」によるものかもしれません。

一読してそうした事態を知ることで、自分が変わっていき、一歩先へ進めるはずです。

紅茶の感想

自分や周りと向き合わせてくれる本でした。


私も「やさしい社会」のなかで育ちました。
何でも周りがやってくれて、あまり叱られたこともなければ、どこでもお客様扱いをされてきた。

だからか、自分を特別だと勘違いした挙句、耐久性もなく、すぐに挫けてしまっていました…。

そして、自分が傷つきたくないからと、保身で「やさしさ」を使うこともありました。
(これは見せかけだけで、「やさしさ」とは言えないものですね。反省です。)

「やさしさ」で自我肥大していたのかもしれません。
自分も同じだ、と思う方は、読んでみるときっと意識が変わってくると思います。

優しいは強い

以前、とあるアニメで「優しいは強い」といったセリフを聞いてハッとしたのを思い出しました。

優しいとは、相手をよく見ること。相手を見るということは、強いということだ」と。

(とあるアニメ)

刀剣乱舞 花丸』の5話です。

ちなみにその話はBパート(12分〜)です。
配信なら単話でレンタルできますので、よろしければどうぞ。

(この作品を知らなくても、なんとな〜くわかる内容です)

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本当の意味で優しくなりたいなと、切に思います。
自分よりも相手のことを思う強さ挫けても元に戻れる強さ、そうした強さが鍵になりそうですね。

皆様もぜひ『「やさしさ」過剰社会』をお楽しみください。

最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。

ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ

結局、何をやさしさと感じるかは、受け手が何を求めているかによる。

榎本博明『「やさしさ」過剰社会』(PHP研究所、2016年)P.101より
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