こんにちは。紅茶です。
今回ご紹介する本はこちら。
『終止符のない人生』
どんな本?
基本情報
内容紹介 & オススメしたい方
2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位に輝いた、ピアニスト反田恭平さんのエッセイ。
これまでの生い立ち、留学先での過酷な寮生活、ショパンコンクールにどのような心境で挑んだのか、これからの音楽活動での彼の目標や考え方など、盛り沢山な内容となっている。
・反田恭平さんが好きな方
・背中を押してもらいたい方
・これから何かを始めようと思っている方
読みやすさ
クラシックをあまり聴かない方は、途中で挟まれる楽曲の解説がちんぷんかんぷんかもしれません。
かく言う私もあまり詳しくないため、そもそもその曲自体を知らなかったり…
ですが、YouTubeのフレデリック・ショパン研究所公式チャンネルで、反田さんがショパンコンクールで演奏されている様子を全て見ることができます。
聴きながら読んでみるのも楽しいですよ!

▲1次予選の反田さんの演奏です。
2次、3次、ファイナルも検索すると出てきますので、ぜひ聴いてみてください!
この本の魅力
世界が注目する人物像が知れる
ショパン国際ピアノコンクールは世界三大ピアノコンクールの1つであり、ピアニストの登竜門とされています。
(5年に1度しか行われず、16歳以上30歳以下と年齢制限付き。)
そんなコンクールで見事2位に輝いた人物は一体どんな生い立ちで、どんな考え方をしていて、これからどんなことをしようとしているのか…。
そんなことが全部知れる1冊です。
気持ちを奮い立たせてくれる
反田さんは、コロナでコンサートが軒並み中止になる中、クラシック業界で初のオンラインコンサートを決行したり、会社を設立したり、オンラインサロンを立ち上げたり、と行動力の塊のような人です。
やりたいことに次々と挑戦し、実現させていく様子に、「自分も頑張ろう!」とやる気を分けてもらえます。
紅茶の感想
私が初めて反田さんを知ったのは2016年3月27日。
偶然見ていた「題名のない音楽会」という番組に出演されており、リストの『タランテラ』を演奏していました。
超絶技巧を難なく弾きこなす姿に釘付けになり、演奏の美しさ、力強さにすっかり虜に。
私は幼少期に数年ピアノを習ったきりでしたが、大人になってからまた始めました。
そのきっかけの1つに、反田さんの演奏を聴いたことがあります。
そんなきっかけをくれた反田さんの本。とても興味深く拝読しました。
反田さんの「いついかなる場面でも手を抜かない」という音楽へ向き合う姿勢、困難に立ち向かう精神面の強さ、やりたいことを次々と実現させていく行動力、見習わなくてはと感じます。
ピアノを弾く人だけではなく、何かを頑張りたい全ての人に響く本ではないかと思います。
皆様もぜひ『終止符のない人生』をお楽しみください。
最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。
ありがとうございました。それでは(・v・)ノシ
音楽家になろうが、何の職業に就こうが、生きることに対しての強い信念をもって歩むべきです。
反田恭平『終止符のない人生』(幻冬舎、2022年)P.211より