こんにちは。紅茶です。
今回ご紹介する本はこちら。
『スマホ時代の哲学』
どんな本?
基本情報
内容紹介 & おすすめしたい方
私たちは、スマホを通していつでもどこでも世界中と繋がれる。
寂しさや不安、退屈を埋めるため、常に刺激を求めてスマホに手を伸ばす。
そうして忙しく過ごしているうちに、私たちが失ったものはなんだろう?
「君たちは自分を忘れて、自分自身から逃げようとしている」
本書は哲学を通して、自分の「孤独」と向き合うための一冊。
・忙しく過ごしている方
・何かが足りない気がする方
・スキマ時間があるとスマホを触ってしまう方
読みやすさ
読みながら何回も立ち止まり、頭も使ったので、読みやすくはなかったです。
ですが、それがこの本の良さでもあります。
私は哲学について詳しくありませんが、問題なく読めました。
(余談ですが、「エヴァンゲリオン」のシーンを用いた解説もありますので、お好きな方はわかりやすいかもしれません。)
この本の魅力
自分を疑うために
皆さんは「自分は大丈夫」と思っていませんか?
「常識は疑わないと」と言いながら、自分のことは微塵も疑っていない。
まさに自分のことで、ウッとなりました。
そのつもりはなかったのですが、言われてみると確かに…と思います。
本書では「ゾンビ映画ですぐに死ぬやつ」と例えられており、面白かったです。
「自己完結」で終わらせないために、(いい意味で)自分を疑わせてくれる一冊です。
すぐにわからない魅力
私は普段「わかりやすい」「スッキリする」ものを好んでいるため、本書は難しく感じました。
すぐに答えが出るわけでもないし、うまく飲み込めなかった部分もあります。
でも、これまでになかった新しい道が見えた気がします。
私と同じような方は、本書をお手に取ってみると、きっと新たな道が見えてきます。
「寂しさ」による忙しい手を一度止めさせてくれて、自分と向き合えるように手解きしてくれる本でした。
紅茶の感想
この本をブログに書くべきか悩みました。
ここに書くよりも、一人でじっくり考えた方がいいかな、と…
少々微妙な気分ですが、いい本だったので紹介させていただきました。
上記でも述べましたが、いまいち飲み込めていない部分が多いです。
間違っているかもしれないですし、読み返しているうちに意見も変わるかもしれませんが、そこはご了承くださいませ。
自分と向き合うために
私は自分の「寂しさ」を自覚していながら、どうすることもできませんでした。
(この気持ちはスマホを手にして加速しましたが、もっと前からあった気がします。)
「何かが足りない」「一人になりたくない」「もっと毎日充実させないと」と焦り、人に依存する日々。
苦しいけれど不安でやめられず、悪循環に陥っていました。
自分から目を逸らしていたのかもしれません。
「本当の自分」というものがあると思い込んでいましたが、そんなものはないのにも気がつきました。
自己啓発がお好きな方も、本書を読んでみると新たな気づきがあるかと思います。
「モヤモヤ」と共に
「モヤモヤ」は良くないと思い込み、「スッキリ」させようと自分の考えにねじ込んでみたり、忘れようとしたり…
「自分は正しい」と思っていたつもりはありませんでしたが、「自分は間違っているかもしれない」と思うと、「モヤモヤ」しました。
普段ならスマホを触ったり、別の刺激に触れたりしてすぐに忘れて終わりですが、今回は「モヤモヤ」を連れて行こうかなと思います。
他にももっと思ったこともあるはずですが、うまく言葉にできません。
それに、本書の内容を「自分のわかる範囲」に落とし込んでいるかもしれないので、ズレたことを言っているかも…
う〜ん、難しいです( ; >_<)
ですが、面白い本でした!
皆様もぜひ『スマホ時代の哲学』をお楽しみください。
最後に私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。
ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ
現代人は自己完結している
谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2022年)P.32より