こんにちは。紅茶です。
皆様は「レンタルなんもしない人」をご存知でしょうか?
私は時々Twitter上で見かけて存在は知っていたのですが、詳しくは知りませんでした。
今回偶然この方の本を見かけたので、興味本位で読んでみました。
なるほど、色んな生き方があるんだなぁと面白かったので、ご紹介いたします。
『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』
どんな本?
基本情報
内容紹介 & おすすめしたい方
2018年6月にTwitterで始まった「レンタルなんもしない人」というサービス。
内容は「一人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所取りなど、ただ一人分の人間の存在が必要なシーンでご利用ください。国分寺からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単なうけこたえ以外なんでもできかねます。」というもの。
行列に並んだり、結婚式に参加したり、依頼者の作業を見守ったり、ラーメンを食べたり、舞台を見たり、愚痴を聞いたり、イベントに同行したり、推しを布教されたり…
本書は、そんなレンタルなんもしない人の2018年6月(サービス開始)〜2019年1月(スッキリ出演)の半年間の出来事を紹介している、ノンフィクション・エッセイ。
・色んな生き方を知りたい方
・ゆるいエッセイが好きな方
読みやすさ
内容的には読みやすく、面白いです。
ただ、これはTwitterのつぶやきなのかな?後から当時を振り返ったコメントなのかな?と混乱することも。
また、もしかしたらTwitterのつぶやきをそのまま順番に羅列しているのかもしれませんが、話があっちこっちする箇所も時々あります。
この本の魅力
レンタル内容が面白い
行列に並んで欲しい、作業を見守って欲しい、というスタンダード(?)なものから、りんごをもらってほしい、朝起苦手だけど誰かと約束したら起きれるかもしれないから待ち合わせしてほしい、引っ越しの見送りをしてほしいなど、色んな内容がありました。
本書を通して色んな人と関わった気持ちになり、人間って面白いなと楽しい気持ちになりました。
タメにはならないけれど
多分読んでもそんなにタメになるタイプの本ではない(褒めてる)のですが、誰かの日記を読んでいるようで、面白いです。淡々とした語り口や雰囲気も味があって、癖になります。
日記っぽいエッセイがお好きな方は、おそらく楽しめるのではないかと思います。
紅茶の感想
色んな生き方があるのだなぁと、新しい世界を見たような気がして、面白かったです。
それにしてもよくこんなサービスを思いついた上に実行したものだなぁと感服してしまいます。
しかもちゃんと需要があり、現在はフォロワーも40万以上います。
「働く」とか「生きる」とかってなんだろうなと思考が深いところまでいきかけました。
本書はひたすらにゆる〜い感じで、癒されます。
人との関わりの良さや楽しさ、若干の面倒さ等が感じられて、人間って不思議だなという気持ちと、人との関わりって面白いなという気持ちが同時に来ました。笑
本人は特に「自分はこれでうまくいったから、みんなもこうしよう!」と「なんもしない」と推奨しているわけではなく、ただ淡々と事実が羅列されているという部分もよかったなと思います。
個人的には「嫌な依頼(気分じゃなかったり、なんかするような依頼)は断る」など、自分のルールがあったり、自分の気持ちを大切にしているところを見習いたいです。
なんもしない人が生きていけるとしたら、なんかする人のおかげ
この言葉が自分の中に刺さりました。
私から見ればレンタルさんも十分なんかしているように見えますが、「なんかしている」の基準は自分が決めるとのことですので、ご本人から見たらなんもしてないということなのですね。
周りを見ても誰かのおかげであるものばかりです。
住んでいる家だって誰かが設計して誰かが建てたものだし、服だって誰かが作ったものだし、今紹介している本だって誰かが書いたものだし、誰かがいないと生活が成り立ちません。
だから日々感謝しようという話がしたいわけではなくて、ただそれをちゃんとわかっていたいなと思います。
皆様もぜひ『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』をお楽しみください。
ありがとうございました。
それでは〜(・v・)ノシ