こんにちは。紅茶です。
今回ご紹介する本はこちら。
『老後とピアノ』
どんな本?
基本情報
内容紹介 & おすすめしたい方
朝日新聞を退職後、50歳をすぎて40年ぶりにピアノを再開した稲垣さん。
幼少期に習ってはいたが嫌になってやめた。
しかし「今ならばあの頃よりも上手くできるんじゃないか?」という期待のもと始めたはいいものの…?
一筋縄ではいかないピアノに振り回されつつも、そんなピアノを愛し、向き合っていく姿に、きっと読み終わった後は自分も何かに挑戦したくなる一冊。
・ピアノが好きな方
・「今更始めてもね…」と考えている方
・何かを始めたいけどなかなか腰が上がらない方
読みやすさ
文字が大きめで、軽快な語り口なのもあり、読みやすいです。
この本の魅力
いくつになってもやりたいことをやる楽しさ
50歳過ぎで始めていることもあり、著者本人が「老い」についても多く触れています。
昔のようには行かないことも多いと…。
それでも、いくつになっても好きなことを始める楽しさを身をもって教えてくれ、そして何かを始めたい人の背中を押してくれます。
ユーモアあふれる語り口
ユーモアたっぷりの語り口により、言葉がスッと心に入り込んできます。
遊んでるように見えるけれど、決めるところはしっかり決める。そんな感じです。
紅茶の感想
「ピアノ」の話に関するエッセイは買ってしまいがちです。
以前別の記事で話しましたが、私も大人になってからのピアノ再開組です。
(以下の記事でちょこっと触れました)

私もピアノが弾きたくてたまらなくなりました!
何歳からでも遅くない
みなさまは「今更始めても…」と思うこと、ありませんか?
私は結構あります。
習い事をしようか悩んでいる時、やってみたいことを見つけた時…
「やっぱり、小さい頃から続けていないと意味ないんでしょ」
「今更始めても遅いよね…」
なんて思ったりします。
ですが、本書でピアノを楽しんでいる稲垣さんの話を読んで「ああ、そうか、何歳からでもやりたいことを始めて、楽しんでいいんだ」とワクワクを分けてもらいました。
つまずくこともあるけれど
稲垣さんは、弾けるようになって喜んでいたら、壁にぶつかったり、体に支障をきたしてしまい苦悩したり…いいことばかりではなかったようです。
それでも懸命にピアノに向き合っていた。
ピアノはこんなに楽しいんだよと教えてくれる。
「なぜ私はピアノを弾くのか」を考えさせてもらえた本でした。
もしまた練習したくなくなったら、何度でも読み返そうと思う一冊です。
ピアノの横にでも置いておこうかな。
ピアノにフォーカスされていますが、どんなことでも一緒だと思います。
他のことを始めようとしている方にも、きっと役立ちます。
皆様もぜひ『老後とピアノ』をお楽しみください。
最後に、私の心に残った言葉を引用しておしまいにします。
ありがとうございました。それでは(・v・)ノシ
私はいつも、ピアノの前に座ることを楽しみにしている。それは、自分にも、ほんのわずかでも美しい音を奏でられることが嬉しいからだ。
稲垣えみ子『老後とピアノ』(ポプラ社、2022年)P.252より